2024/06/27
当院ではアトピー性皮膚炎などアレルギー性皮膚炎をはじめ、多くの皮膚疾患を診ています。
それらに限らずですが、治療をしていく上で「目標・ゴール」というものを設定しますが、その共有がとても大事だと考えています。
ご自身のワンコ・にゃんこ達が調子が悪くなったときには病院には治してほしいという気持ち・目的を持って受診されると思いますが、治すという事がどこのラインにあるのか?という事が特に皮膚疾患では多いと感じます。
お薬も使わず、通院の必要も無い状態が続くようになれば分かりやすく「治った」と言えると思いますが、アレルギーやアトピーの場合は簡単には括れません。
適切なシャンプーやスキンケアを継続することで状態が維持できる、頓服でお薬を飲めば通院の必要が無いといった場合、良好にコントロールが出来ていると思いますし、飼い主様、動物さん双方のQOLも良好であることが多いです。疾患としては「治った」とは言い難いですが、状態としては安定しており、ある意味では治したいという気持ちや目的を達成している状況でしょう。
一方で、シャンプーなどに非協力的な子ではそれは良い作戦と言えるのでしょうか?恐らくはそれは言い難く、お薬を使ってでもシャンプーの回数を減らしたいと思うご家庭もあるかもしれません。
診させていただくその子の状態や疾患だけでなく、その周囲の環境など総合的に判断していくことが大切であり、それが結果としてそれぞれの治療目標・ゴールを決めることの意味に繋がると思います。
その子その子に合わせた治療の目標やゴールというものを一緒に設定していきますので、お困りの際は是非当院にご相談下さい。